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What Is a Transaction Hash?

公開日:最終更新:読了目安:約6分執筆・編集:MetaBinary編集部
取引記録のカードに並ぶハッシュの帯を虫めがねで調べる様子を描いたイラスト

トランザクションハッシュ(Transaction Hash)は、ブロックチェーン上で行われた取引1件ごとに自動で割り当てられる、世界に1つだけのIDです。TxIDやトランザクションIDとも呼ばれます。荷物の「追跡番号」のようなもので、この文字列をブロックエクスプローラに入力すると、送金の状態や手数料などの詳細を誰でも確認できます。本記事では、ハッシュの仕組みと形式、確認の手順、取り扱いで気をつけたい点を順番に解説します。

この記事の要点

  • 取引1件につき1つ発行される固有のID(イーサリアムでは0xから始まる66文字)
  • ウォレットの履歴やブロックエクスプローラから、誰でも取引の状態を確認できる
  • IDを知られても資産は動かないが、アドレスと結びつくと取引履歴をたどれる点には配慮が必要

トランザクションハッシュとは何ですか?

トランザクションハッシュは、取引データをハッシュ関数で変換して得られる固定長の文字列で、取引の「指紋」として機能します。

ハッシュ関数とは、どんな長さのデータでも一定の長さの文字列に変換する計算方法です。次の3つの性質があるため、取引を特定するIDとして使えます。

  • 同じ入力からは、必ず同じ出力が得られる
  • 入力が1文字でも違えば、まったく別の出力になる
  • 出力から元のデータを逆算することは事実上できない

イーサリアムではKeccak-256、ビットコインではSHA-256という方式が使われており、送信者・受信者・数量・手数料などの取引内容から計算された結果が、そのままその取引のIDになります。

主なチェーンにおけるトランザクションハッシュの形式
チェーン形式文字数の目安
イーサリアム系(Ethereum、Polygonなど)0x + 16進数64桁66文字
ビットコイン16進数64桁64文字

記事やSNSでは「0x4e3a…b7f2」のように、長い文字列の前後だけを示す省略表記もよく使われます(この例は実在の取引ではありません)。

トランザクションハッシュはどこで確認できますか?

ハッシュは、利用中のウォレットの取引履歴か、EtherscanのようなブロックエクスプローラのWebサイトで確認できます。

ウォレットの履歴から確認する

  1. ウォレットの「アクティビティ(履歴)」を開く。ブラウザ拡張型ウォレットの基本操作はHow to Log In to MetaMask(メタマスク)?で解説しています。
  2. 確認したい取引を選ぶ。送金や交換など、1回の操作が1件の取引として並んでいます。
  3. 詳細画面でハッシュをコピーする。コピー用のアイコンや「エクスプローラで表示」といったリンクが用意されているのが一般的です。

ブロックエクスプローラで検索する

ブロックエクスプローラとは、ブロックチェーン上の記録を検索・閲覧できるWebサイトです。イーサリアムではEtherscanが広く使われています。

  1. エクスプローラの検索窓にハッシュを貼り付ける。対象の取引が行われたネットワークに対応したエクスプローラを使います。
  2. 表示された取引ページで内容を確認する。状態や手数料など、次の章で説明する項目が一覧できます。

確認は「読み取り専用」の操作です

エクスプローラで取引を見るのは記録の閲覧であり、ウォレットの接続や署名は必要ありません。閲覧のために秘密の情報を求められることはない、と覚えておくと安心です。

トランザクションハッシュから何がわかりますか?

取引の詳細ページでは、成功・処理待ち・失敗のステータスを中心に、ブロック番号や日時、送信元と送信先、数量、手数料までを確認できます。

取引の詳細ページで確認できる主な項目
項目わかること
ステータスSuccess(成功)/Pending(処理待ち)/Failed(失敗)の3つが基本
ブロック番号取引が取り込まれたブロックの位置。確認数(Confirmations)が増えるほど記録は覆りにくくなる
タイムスタンプブロックに取り込まれた日時
From/To送信元と送信先のアドレス
数量移転したトークンの種類と量
手数料(ガス)取引の処理に支払われた手数料の実額

Pendingの状態が続く場合は、ネットワークの混雑や手数料の設定が背景にあることが多く、時間をおくと状態が更新されます。こうした取引がDeFiの中でどう生まれるのかは、How Does DeFi Work?もあわせてご覧ください。

取り扱いで気をつけたいことは?

ハッシュ自体は公開情報で、知られても資産が動くことはありませんが、アドレスと組み合わせると活動履歴をたどれるため、共有する相手と目的は選びましょう。

ブロックチェーンの記録は誰でも閲覧できるため、ハッシュを共有することは「その取引の詳細ページを相手に案内する」ことと同じ意味を持ちます。送金が完了した証明として取引相手に伝える、といった使い方はごく一般的です。

一方で、取引ページからは送信元・送信先のアドレスがわかり、そのアドレスが関わる他の取引も同じように閲覧できます。公開の場にハッシュを載せるときは、自分の取引履歴をたどられてもよいか、を基準に判断するとよいでしょう。

共有する前に確認したいこと

  • 取引画面やハッシュの提示を促す心当たりのない連絡を受けたときは、まず相手がサービスの公式な窓口かどうかを、正規サイトに記載された連絡先から確かめましょう。
  • 取引の確認のためにリカバリーフレーズや秘密鍵の入力が必要になることはありません。

トランザクションハッシュについてよくある質問

ハッシュを検索しても取引が見つからないのはなぜですか?

①送信直後でまだ反映されていない、②取引のネットワークと違うエクスプローラで検索している、③コピーの際に文字列が欠けている、の3つが代表的な原因です。対象のネットワークに対応したエクスプローラで検索し直すと見つかることがよくあります。

トランザクションハッシュは後から変わることがありますか?

ブロックに取り込まれて確定した取引のハッシュが変わることはありません。ただし、確定前の取引を手数料を上げて送り直した場合などは、別の取引として新しいハッシュが発行されます。

支払った手数料はどこで確認できますか?

取引の詳細ページにあるTransaction Fee(手数料)の欄で確認できます。ガス価格と使用量から計算された、実際の支払額が表示されます。

参考資料